図書館にソファを

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図書館にソファを

個人的に図書館が好きです。県立図書館、地方都市の市立図書館といった膨大な蔵書を誇る図書館から、規模の小さい市立図書館の分室や町立図書館、移動図書館まで…様々な本をぎっしりと並べている空間が好きです。

中でも、大学付属の図書館が一番いいです。

大学図書館だからこそ揃えられる貴重な本の数々。古い本の独特匂い。集まる学生たちから静かに感じられる「学ぼう」「知ろう」という意識。
静けさと、そこに漂う「書物」「知識」というものに、集中する感覚。

機会があれば、あらゆる大学の図書館に足を運んでみたいものです。最近の一般図書館や大学付属図書館を訪れて嬉しく思うのは、ソファが多く置かれ始めていることです。

外国では、アメリカの州立大学の付属図書館しか訪れた経験がないのですが、そこには、実に何台ものソファと、ソファに合う高さのテーブルがリビングのようにしつらえて、置かれていました。

学生たちは、何冊もの書物を抱えて、座りたいソファを探します。ゆったりとソファに体を沈め、お行儀が良いとは言えませんが靴を履いたまま足を延ばし、テーブルの端に踵をのせてオットマンの代わりにして、調べ物を始めたり試験勉強をし始めます。

お気に入りのソファを持つ学生も少なくなく、決まった曜日、決まったソファに必ず座っている学生もいました。彼にとっては、そのソファが特別な場所だったのかもしれません。かっちりした椅子に座り、デスクに本をのせて集中するのが勉強の王道かもしれませんが、数時間座っていると疲れてしまうんですね。

ソファであれば、柔らかいクッションにもたれたり、背筋を伸ばしたり、肘掛に乗せる腕を変えたりと体勢を変えやすい。体の重さを吸収してくれるソファゆえのリラックス効果もあって、目の前の書物に集中しやすい、ということもあるでしょう。

日本の図書館にも、多くのソファが普及されるといいな、と思います。学生たちが足繁く通う場となるでしょう。

2012年4月17日 / タグ:[ , ]