絵画の中のソファたち - ソファースタイル

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絵画の中のソファたち

人それぞれ「幸せだなぁ〜。」って感じるアイテムって様々ですよね。私の場合、我が家にあるロイドルームの形をしたソファに包まれるように座って珈琲片手に本を読む、これが極上の幸せなんです。

そんな極上の幸せを満喫しつつふと、「こんな安らぎ空間を作ってくれるソファっていつ頃できたんだろ?」と疑問がフツフツ、フツフツ…。椅子は古代遺跡からも発掘されてるようなんですが、それじゃ、ソファは?

 

絵画の中にそのヒントがありました。有名なレオナルド・ダ・ヴィンチやフェルメールなどが活躍した15世紀辺りの中世ヨーロッパの絵画は教会中心の文化だったせいか、宗教画やモナリザのように大きく描かれた人物像画多いんですが、その中に木製の長椅子に片肘をかけている女性の絵がありました。「ふむ〜…。」味気ない堅そうな木製の長椅子で今のソファとは程遠い形。座るためだけの家具だったんでしょうね。それが18世紀のロココ時代の絵画になると一変して宮廷や貴族の邸宅の中でポーズをとってる人物画がどんどん増えていって、優雅な生活が絵画からも垣間見れます。まさにマリーアントワネットの世界です。

 

皆さんも一度は目にしたことがあるんじゃないでしょうか?人物が横たわる姿の絵画。そこには現在の形に近い布張りのソファやカウチも一緒に描かれています。他にもサロンでお喋りを交わす貴婦人たちがもたれかかっているのも豪華な布張りのソファのようです。これらが今のソファの原型なんでしょうね。この時代の貴婦人たちにとって横たわった自分の肖像画を描いてもらうことや社交界でのお喋りがもしかしたら、極上の幸せだったのかも、とちょっと時代を飛び越えてソファ繋がりの幸せを考えてみたりしました。ソファの始まりは優雅な時代背景と共に生まれてきて、どの時代でも私のように一人でくつろぐためや友達や大事な人とゆったりと過ごす時間のための必須アイテムなんですよね。