
TOP > ソファスタイル コラム > 愛しのソファーでリラックス > ソファで威圧される?
前回、大企業の重役室を例に挙げ、ソファがただリラックスするための物
として使用されていないことを書きましたが、自分でも不思議に思い、
威圧感という事を考えてみました。
ソファの目的は?と質問したら、10人中10人が寛ぐための家具と答えるだろうと
思うのですが、では、何故その本来の目的ではなく人を委縮させるようなソファが
存在しているのだろう?とむくむくと疑問が湧いてきました。
もちろん、この委縮するというのは、感覚的なものであるので、
全ての人が同じように感じるとは言えないと思いますが、
何故あまりにも立派過ぎるソファセット、応接セットからは、リラックスという感じを
受けないのだろうか、と思うのです。
そこで、「威圧感」という単語を調べてみました。
Googleで検索すると、類語辞典というのが第一番目に引っかかりました。
「威圧感」…圧迫感、のしかかる感じ、圧力、重圧感等等。
確かに、むやみに大きく、軟らかいソファに座るとき、身体が不必要に沈み込み、
圧迫感、のしかかる感じを受けますよね。この言葉本来の意味に
照らし合わせて納得です。
でも、そうすると、例え座り心地に個人差があるとしても、
明らかに軟らかすぎるだろうと感じるソファがこの世に存在しているというのは、
そのソファは人を威圧することを目的として制作されたのだろうか?と
疑問が湧いてきました。身体が沈み込んでしまう程の軟らかさのソファに
腰掛ければ、必然的に身体は圧迫感やのしかかる感じを受けます。
そうすると、それだけで人は、威圧感を感じてしまうわけです。
そう考えると、威圧を目的にソファが作られたのだろうか?
と私はここ数日この事が気になって気になって仕方ありません。
確かにこの世には、それを道具として使用する為に作られるという
シンプルな物作りの理由と、その道具を本来の道具としてだけではなく、
装飾品としたり、嗜好品としたりするために物作りが行われていたりもするので、
富と名誉、権力の象徴としての家具があっても何らおかしくはないですが、
何とも違和感を感じてしまうのです。
こんな風に考えるのは、おかしいでしょうか?