ソファと英会話

ソファと過ごす彩り時間

ソファと英会話

それは、何度も自分を奮い立たせて向き合ってきたものであり、
何度も自分を挫折感に追い込んだものでもある。

ソファに座り、体を楽な形で整える。リラックスする姿勢が大事だ。
その耳にはさも軽快な音楽が流れているかのようなイヤホンがしてある。
でも、リズムは取らない。心も躍らないし、妙に哀しくなったりもしない。

手には、耳に聴こえてくる音楽…ではなく、
言葉と同じものが活字として書かれたハンドブックがある。

中学校、高校と、成績は悪くなかったが、それを日常のものとして取り入れるには、
随分な努力と忍耐力が必要なようだ。

達者な友人から言わせると、そのスキルは、とにかく聴いた量に比例するとのこと。
そりゃそうか、相手が何を言っているかをまず理解することができなければ、
上手に返答することなど、夢のまた夢。

「今は、自分をまるでスポンジかのようにイメージするべし。
とにかく水を吸収して、そうすると、絞るときが来たときに、きちんと水が流れ出る」

その言葉を胸に、一日に一回は、必ずこのソファで10分でも20分でも、
イヤホンから出てくる言葉を聴くように習慣づけている。
気がつくと、習得自体がまるで目標になってしまうが、本来は、そうではない。

それはツールでしかないのだ。
今後の目標、描く未来、なりたい自分、それを叶えるためのツール。

時折窓の外を見ながら、その意味を考える。ソファには、無数の写真集が転がっている。
その内容は雄大な山脈だったり、紺碧の海だったり、トラディッショナルな建物だったり、
純真な子ども笑顔だったり。見たい世界がたくさんある。死ぬまでに、一度は。

飽きそう、挫けそう。そんな時はいつもこのソファの上で写真集を眺める。
この想いを叶えるためのツール。まずは、世界で最も使用されている言葉から。

人との繋がりはコミュニケーションが重要。それは世界共通。
それが思うようにならないと、自分の伝えたいことも伝えられないのだから。

2012年2月24日 / タグ:[ , , ]