TOP > ソファスタイル コラム > ソファーに囲まれる生活 > お正月の大宴会はソファセットで
今朝、近くの神社へ初詣に行きました。
家族みんなで車で出かけました。
東京から帰省してきた弟は、二日酔いでした。昨日の夜、家族で宴会を催したからでした。
弟が家に帰ってきたのは、元日の夜遅くでした。しかも帰省したのは5年ぶりでした。
弟は東京で、冷凍食品会社に勤務しています。
人が賑わう連休やお正月というのは、書き入れ時なのです。
ファミレスやスーパーなどに、冷凍食品を卸す、その会社で事務の仕事をしています。
だから人が街中に出る休日というのは、会社がとても忙しいのだそうです。
そんな訳で、久しぶりに帰省した弟は、兎に角よく飲んだのでした。
そしてよく喋ったのでした。
最初はテーブルで催していた宴会が、知らないうちにソファセットに移っていました。
おつまみは弟の大好きな、お刺身とカニにでした。
寒い冬、日本海の荒海で獲った、新鮮な魚介類が弟は大好きでした。
しかし、今一つ弟には不器用なところがあって、カニを食べるのが大変下手でした。
そうなのです。大変という形容をするぐらい、弟はカニを駄目にしてしまうのでした。
「そんな食べ方じゃカニに恨まれるぞ」「そうそう、もっと綺麗に食べなさい」
両親が、分かっていながら、いちおう弟にいいます。
「脚のところは、こうやればいいのよ」妹も、我慢しきれないように口を挟みます。
でも、私は、そんなふうな優しさを持ち合わせてはいません。だから容赦なく、
「身体を無茶苦茶にされて中身はまだたくさん残ったまま。そんなんじゃ、カニの神様も
恨みたくなるでしょうね」と、ひとりごとのようにいいました。
すると弟の手が、ぎくりっ、と止まります。
「どうするんだよ?」「こうするのよ」見ていられなうというふうに、母が手伝います。
だから弟は、お酒ばかりが進んでしまったのでした。
でも、本当に久しぶりだったので、私たちは弟に、カニの身をたくさん出してあげました。
そう、それは、わが家族5人全員が揃った、久しぶりのお正月の大宴会だったのです。
父も、母も、妹も、そして実のところは憎まれ口をきいている私も、
そしてこのソファセットも、弟の帰省をとても喜んでいました。