ソファとDVD

ソファと過ごす彩り時間

ソファとDVD

休日の過ごし方は色々あるけれど、その一つがDVD鑑賞である。
好きなおやつと好きなドリンクを2時間分はテーブルの上に並べて、ソファの上で
近所のレンタルショップで借りてきた映画を楽しむ。

映画は、もちろん映画館で観ることも多い。ハリウッドの大作や
描写の美しい日本映画などを大画面で観る迫力は、やはり映画館ならではの良さと言える。

やたらと濃い塩味や、定番のキャラメル味のポップコーンも、
ご無沙汰していると無性に食べたくなる。ここぞとばかりにダイエットも休憩できる。

一方で、隣りの人の咳払いが気になったり、人目を気にして思い切り泣けなかったり、
わざわざ身支度をして出かけるなど、ちょっと煩わしさもあるのが正直なところ。

その点、決してテレビのインチ数は誇れるほど大きくはないが、
テーブルとソファで作る我が家のミニシアターは、ひとりで映画の世界に入り込めるし、
ぐしゃぐしゃに泣けるし、起きたままの格好でもいいし、なかなかおすすめ。

休日のDVD鑑賞は、ソファを購入するきっかけでもあった。
長時間だと、座椅子ではお尻が痛くなるし、ベッドから観るのもあまりお行儀がよくない。
とにかくリラックスして休日を過ごしたい私にとって必須アイテムだったのだ。

思えば、このミニシアターで、いくつの恋に憧れ、いくつの冒険に心を躍らせただろうか。
恋人同士に悲しい試練が訪れたら、我が事のように心を痛めて。
主人公が生死を彷徨えば、直視できないぐらいに緊張感でいっぱいになって。

もちろん、その人間模様やドラマを全て理解できているとは思わないが、
映画は自分が経験できないことを、リアルさを持って伝えてくれる優れたコンテンツだと思う。

そうして様々な疑似体験を繰り返すことで、ただ毎日を過ごすだけでは得られない
多くの引き出しができる。2時間以上、ソファの上に座っていたはずなのに。

ただ、その世界に入り込みすぎて、日常生活に支障をきたしてしまうのが、玉にキズ。

2011年12月19日 / タグ:[ , , ]