ソファと雑誌

ソファと過ごす彩り時間

ソファと雑誌

ソファでくつろぎながら、パラパラと雑誌をめくるのが好きだ。
その対象は、週刊誌だったり女性誌だったり、気分によっていつも違っている。

最近は、目的もなくふらりと本屋に入り、目に留まった雑誌を買うことが多い。
毎月定期的に購入する雑誌は、あえて決めないことにしている。
なぜなら、その時々、無意識に手に取ることで、
自分では気付かない潜在的な思いや欲といったものが見つかる気がするからだ。

写真が綺麗なハワイ特集が読みたくなったら、とにかく癒されたいのかもしれない。
小難しい経済特集を読みたくなったら、社会人として賢く見られたいのかもしれない。

そうやって、あれもこれもと、最終的には大量に抱えてレジへ並ぶことになる。

たくさん雑誌を買った日は、家に戻ってソファの前のテーブルに並べてみる。
どれから読もうか悩んでいる時間も、また楽しい。結局はいつも、難しいものは後回し。
だから、ソファの横にある本棚には、まだ開かれてもいない雑誌がいっぱいある。

読書タイムのほとんどはソファの上だ。
よし読むぞ、といった気合いと反比例するかのように、とにかく楽チンな服装で。

姿勢を正して読むこともあるし、寝転んで読むこともある。
そんな自分の落ち着きのなさをよく知っているので、ソファを選ぶ時には、
リクライニングが何段階にも調節できるタイプを購入した。

そうして、体をリラックスさせながら、文字や写真の世界に入っていく。
何でもないようで、とても贅沢な時間の過ごし方だと思う。

インターネットの普及やSNSサイトの発展により、知りたい情報はすぐに
手に入れられるようになった。

でも、雑誌の醍醐味は、こうしてパラパラめくる中で思いもよらぬ出会いがあることだ。
目標や夢に出会ったり、価値観がひっくり返ったり。
人生を変える出来事が、ソファの上で繰り広げられてしまう。何とも不思議。

そんな大それたことを考えながらも、一番好きなのは、あまりにも気持ちよすぎて、
そのままソファで眠りにつく瞬間だったりするのだけれど。

2011年12月17日 / タグ:[ , , ]