ソファとお喋り

ソファと過ごす彩り時間

ソファとお喋り

学生時代を思い返すと、親しい友人と毎日、一日の半分以上顔を合わせては、
次の試験のこと、隣のクラスの男子のこと、先生に怒られないメイク方法のことなど
まぁ飽きもせずに、繰り返し代わり映えのしないことを喋っていたな、と思う。

友人との付き合い方は、特に女性の場合、年齢を重ねるごとに変化していく。
進学や就職で、地元を離れる子もいれば、
地元に残っていても、仕事をバリバリやるタイプか、のんびりやるタイプかでも
時間の有無は変わってくるし、結婚・出産の年代になるとなおさらだ。

つかず離れずの距離がいい、なんて思う。友人に依存をするほど幼くもないし、
いろんなことを一人で出来るようにもなってきた。

でもそれは、一方的になるのが怖くてカッコつけているだけであって、
恋愛がうまくいかないと、話を聞いてもらいたくなり、
仕事で悩みがあれば、また聞いてもらいたくなり。
ただ、時間が許さないだけで、感覚は学生時代と何ら変わっていないのだ。

私たちの会合は、度々ソファの上で行われる。それは我が家のソファだったり、
友人宅のソファだったり、時にはお洒落なカフェのソファだったり、様々だ。

珈琲、ホットミルク…その会合に持ち込まれる飲み物は、時と場合によるが
そこはもう大人。一番お喋りが弾むのは、やっぱりアルコールだったりする。

ソファに座って、ビールや酎ハイ片手に、昔なじみの友人とお喋りするのは至福の時間。
特に、翌日を気にしなくていい金曜の夜や、まだ明るい土曜の昼だと、なお良し。

しばらく時間が経っていても、一瞬で学生時代に戻るあの感じが好きだ。
憧れの上司の話、ウマの合わない後輩の話。最近うまくいかない彼氏の話。

よく考えてみると、その内容は肩書きが変わっただけで、さほど変化していない。

まだ、代わり映えのない話をしているのか、と思うと少し可笑しくなる。
と同時に、でもそれこそが、
友人との変わらない友情を表しているようで、何だか微笑ましくもなるのだ。

2011年12月22日 / タグ:[ , , ]