アームレスソファは私の家族

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ソファに囲まれる生活

アームレスソファは私の家族

家具というものは家族と同じだという言葉をよく聞かれると思いますが、まさに
その家具が私のアームレスソファです。

たとえば家族で言えば、アームレスソファは、私の可愛い妹…。
でも時々は、私を甘やかせてくれたりもするので、姉かもれません。

この家に住む私の家族は、両親と私の3人だけ。
だから私は、余計にアームレスソファに家族を求めるのかもしれません。

仕事に疲れて帰宅した私は、母の作ってくれた夕飯を食べて、お風呂に入ります。
しばらくは父と母の3人での団欒を楽しんで、それから自室へ向かいます。

今日は、とても嫌な出来事がありました。
職場で、同僚のミスを私のせいにされてしまったのです。

本当なら、同僚が自分から名乗り出るのが当然でした。
なのにその同僚は、黙ってことが過ぎるのを待っていたのです。

私は「これはAさんのミスです」と、いってしまおうかと思いました。

しかし皆が一緒に仕事をしている職場で、名指しでその同僚のことを避難するのは
どうかと、それを言うことを躊躇ったのです。

私は上司だけでなく、ほかの人たちにもそれが私のミスだと思われてしまいました。
結局、私は、元気のないまま、終業時間までやりすごしました。

職場には、それが私のミスではないと分かっている人たちも、何人かはいた筈です。
なのにその人たちも、自分には関係がないといわんばかりに、知らんぷりをしていました。

私は自分の部屋に入るなり、アームレスソファに、どさりっ、と、倒れ込みました。
両手両足を思い切り伸ばして、悔しさを吐き出しました。

それから、うつ伏せになると、黙っていた同僚のことを考えてみました。
どうして自分のミスを、自分から言い出さなかったのでしょう?

いいえ、言い出せなかったのかもしれません……。
もしも私が、その立場だったとしたら、「自分のミスです」と、いえたでしょうか……?

自信がありませんでした。
悔しさが、少しずつ、薄れてきました。

許しても、いいかな……そう思えるようになってきました。

2012年1月7日 / タグ:[ , , ]