特大のフロアタイプリクライニングソファベッドで幸せな朝を

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ソファに囲まれる生活

特大のフロアタイプリクライニングソファベッドで幸せな朝を

この2週間ほど、私の仕事は閑散期でした。
上司にいうと、怒られてしまいそうですが、本当です。

毎日、出社してきても、やるべき仕事が、あまり…いえ全くありません。
その反対に、繁忙期には、寝る間もないほど忙しいのです。

私の仕事は、とても極端でした。

猫の手も借りたいほど忙しい時期と、あくびが出てしょうがない時期とが、ちょうど
正反対となって存在するのです。

その暇な時期が、ちょうど今でした。
同僚に「何か手伝おうか?」と訊いても、勿論ある筈がありません。

人事課の仕事とは、そういうふうに、極端な波があるのです。
それなら、有給休暇でも取ろうと、私は上司に申し出ました。

上司も心得たもので、何にもいわずに、有給休暇簿に印鑑を押してくれました。
…という訳で、なんと私は、平日のお休みを手に入れたのです。

皆が満員電車に揺られて出社している最中、私ひとりだけが、モーニングワイドショーなどを
観るのです。

チョコレートなんて頬張りながら、コーヒーも飲むのです。
勿論、私は、まだパジャマのままです。

顔も、洗ってなんかいません。だって、お休みなのですから……。
想像するだけで、わくわく、どきどき、します。

私は、会社からの帰りの電車の中で、自然と微笑んでしまいました。
そして、有給休暇当日の朝、私は、自室からリビングへと移動しました。

特大フロアタイプのリクライニングソファベッドに、腰を下ろしました。
父は、当然仕事です。母も今日は、お出かけです。

平日の朝、こんなふうに、一人で自宅のリビングにいるなんて、信じられません。
何という幸せ者なのでしょう。

私は、計画通りに、冷蔵庫からチョコレートを取り出しました。
コーヒーを入れて、再び特大フロアタイプリクライニングソファベッドに座ります。

テレビのリモコンを握り、スイッチを押します。
モーニングワイドショーが、お待ちしていました…とばかりに、画面一杯に映りました。

両手を大きく伸ばして、私は、力いっぱい伸びをしました。
それはそれは、本当に幸せな朝でした。

2012年2月17日 / タグ:[ , , ]