ソファで寛ぐ

愛しのソファでリラックス

ソファで寛ぐ

このコラムのタイトルは、愛しのソファでリラックスだ。
「リラックス」…日本語で言うなら「寛ぐ」が相当すると思う。

最近電子辞書にはまっていて、事あるごとに意味を調べている。
「寛ぐ」も日常的に使用する言葉として大体は理解しているのだけれど、
興味本位で調べてみた。
 寛ぐ…①仕事や心配事などを忘れて伸び伸びとする。
    ②窮屈な服装・姿勢などをやめて、楽な格好になる
    ③能楽で演者が演能の途中で観客に背を向けている。
     一時的にその登場人物が、場面から身を隠したことを意味する。
    ④ゆるむ、ゆるくなる
    ⑤ゆとりがある。余地ができる。
概ね自分自身の理解と一致していたけれど、③の能の表現が非常に面白いなと感じた。

寛ぐという言葉の意味が、その場面から身を隠すという意味とは!
「今、寛いでいるの。」という言葉に今、私は、この場面とは切り離されている状態ですよ、
というアピールになるなんて、面白い。
確かにカフェのソファというのは、そのような役割を果たしているかもしれない。
大勢の人がいる空間でありながら、ソファに座ってお茶している人たちは、
何か、この場面とは切り離された場所にいる雰囲気を醸し出している。
その場に居ながら、その場に居ないことになっている…。

以前、ソファを通して人との親密度が増すということを書いたけれど、
逆にソファを通して、人との程良い距離感を持つこともできるのだな、と感じた。
ソファが本当の意味で寛ぐ場所になったとき、その場に居るけど、
今は一旦その場から切り離されることができる場所になる。
本当の意味で、ソファが寛ぎ空間になると良いと思う。

現代人はストレスが多い、そしてそのストレスを過剰に受け止めてしまっていると思う。
一旦場面から切り離されて、その場を客観的に見つめることができたら、
人間関係をストレスと感じたり、人間関係を作るためのハウツー本がバカ売れしたり

なんていうことは、なくなるのではないかと思う。

2012年1月10日 / タグ:[ , , ]