カウチあるいはカウチソファと呼ばれる種類は、ほかのソファに比べると座面が大きく見えます。ですが、ただ広いだけなら2人用や3人用ソファも当てはまるはず。そこでカウチソファの定義とはなにか、どうすれば使いやすいのかを探ってみました。
カウチは椅子?ソファとの違い
まずはカウチの由来やソファの差異について。カウチソファはカウチ型のソファという意味に取れますが、カウチ自体は何を指すのでしょう。
医療分野における患者が座る椅子
カウチとは、病院など医療機関で患者が座る椅子を意味します。背もたれはフラットになっていることが多く、医療用の特殊寝台と呼ばれることも。
精神分析医が用いたり、CTスキャンなどで横たわる場所が当てはまります。
アメリカではカウチ=ソファ
ただしアメリカにおいては、カウチと名がついているソファはほかのソファと大差ないようです。ベンチのように複数人が座れる家具を指して呼んでおり、特定の種類ではなくジャンルとしてのソファに近いニュアンスなのかもしれません。
ゆえに、カウチの特徴である足を乗せられるスペースが存在しないソファもあります。
足を伸ばせる椅子の意味はヨーロッパ由来
一方ヨーロッパにおいては、足を上に乗せてくつろげるタイプをカウチと呼んでいます。カウチは英語ですが、古いフランス語に横たわるという意味の似た言葉が存在。
片側だけに肘掛けや背もたれがあるなど、現在のカウチソファに近い意味を持っていました。加えてイギリス英語のカウチは座る人数を1人以上としています。確かにソファのカウチ部分は、1人が足を伸ばすスペースとして作られているケースが多いですね。
カウチの特徴や使い方
では改めて、カウチの特徴を踏まえた使い方を見てみましょう。
肘掛けや背もたれは低めが多い
カウチソファは肘掛けの多く、稀に背もたれも低めに作っているケースが多いです。例外はありますが、ソファの一部がカウチになっている場合でも、カウチ部分の背もたれや肘掛けはほかに比べて低め。
これは低めの背もたれや肘掛けを枕として使えるようにするためで、カウチに横たわった時の快適性を高めてくれます。わざわざ枕を用意する手間が省けますし、座面よりは高さがある分、寝転がってテレビを観るなどくつろぎやすいです。
就寝時にベッドとして使えるものも
カウチは足を伸ばすだけでなく、全身を横たることができるタイプもあります。ソファベッドとして兼用すれば省スペースですし、自分でなく来客用の寝具として備えるのもおすすめです。
カウチ部分だけでなく背もたれをリクライニングで倒すことができれば、さらに広いスペースが使えます。
複数人が座るスペースにもなる
足を伸ばしたり寝ることができるほどのスペースがあるカウチですから、複数人が座れる椅子代わりにも使えます。足を伸ばす部分は背もたれや肘掛けがないため、くつろぐのは難しいかもしれませんが、ちょっと座る程度なら問題なし。
来客が多く椅子が足りないなどの緊急事態にもすぐ対処できます。
L字やコーナーよりコンパクトなカウチ
ソファと言えばL字やコーナーと言った種類も存在します。カウチをこれらのソファと比較した際の、メリット・デメリットをご紹介します。
L字やコーナーは2辺をくっつけた形
まずL字やコーナーは、名前の通り2辺からなるソファです。部屋の隅に寄せやすい形ではありますが、複数人が利用できいずれも大型。スペースの確保に注意が必要です。
ただしカウチとは異なり、いずれの辺にも背もたれがありますから、どこに座ってもくつろげるメリットを持っています。
カウチは1辺のみ
反対にカウチはソファ+足を伸ばせるスペースでできており、1辺で済むことが多いです。面積の点ではL字やコーナーよりも少なく済むため、部屋が狭い方やワンルームなど限定されている方でも取り入れやすいでしょう。
しかし複数人の座るスペースでも触れたように、カウチ部分は背もたれがないケースが多いです。カウチ部分でも背中を預けて座りたいと思ったら、別途クッションなどを用意する必要があります。
通常タイプとカウチを組み合わせたソファも
一方カウチソファと銘打っている製品の中には、L字型も存在します。複数人用のソファに、1人用のカウチ部分を添えたタイプです。
座ってくつろぎたい時はソファ部分を、足を伸ばしたり横になりたい時はカウチ部分をと使い分けることができます。カウチ単体よりは広く、しかし背もたれなどのパーツはL字ほどしっかり付けずとも良い、そんな希望の方におすすめです。
カウチの注意点や対策
実際にカウチソファを設置する上で、注意すべきポイントもあります。欲しいと思ったのに使ってみたら失敗、なんてことのないよう対策しましょう。
プライベート空間向けのカウチ
カウチソファは、座る人がよりくつろぎやすくするための製品です。加えて足を伸ばせる部分に背もたれや肘掛けがないことから、公的な場にはふさわしくない印象を与えます。そもそも仕事中に足を伸ばしてまったりするのも変ですよね。
自宅兼職場という方であっても、事務所など仕事で使う部屋に置くなら通常タイプのソファが向いています。カウチはリビングや寝室などプライベートな空間におすすめです。
カウチが置きにくい場合はオットマンを使うのも手
1辺のみしかないカウチは省スペースではあるものの、足を伸ばして座るだけのスペースは必要です。ゆえに1人暮らしの方などは、カウチを追加すると手狭になってしまうこともあるでしょう。
もし座った時に足もくつろげたいと思ったら、オットマンを採用するのも手です。オットマンは名前の通り足置きです。カウチほど大きくはありませんが、移動も容易で使わない時も邪魔になりません。
足だけでなく座ることも可能であったり、中に収納を作っているオットマンもあるなど、機能面でも活躍してくれます。
まとめ
カウチは座るだけでなく足を伸ばせる部分が備わったソファです。足を伸ばせる部分は全身を横たえてベッド代わりにしたり、もちろん座ることもできます。寝具を兼ねたり予備の椅子としても役立つなど機能性も高いです。ソファは座るだけでもリラックスできる家具ですが、カウチで足もくつろげて、プライベートの時間を楽しみませんか?
SOFASTYLEの公式Instagramでは、皆さんのお洒落なお部屋をご紹介しています♪その他にも、おすすめの商品やコーディネートのポイントもアップしています!インテリア好きの方は要チェックですよ。ぜひいいね&フォローをお願いいたします♡
おすすめの商品
こちらでは、おすすめのカウチソファをご紹介します。ぜひ実例を見て、部屋に置いた時のイメージを膨らませてみてください。
L字型カウチの堂々たる威風 フロアコーナーカウチソファ 3人掛け
3人用ソファにカウチがプラスされたタイプです。座面の低いロータイプでもあり、同じ3人用ソファの中では圧迫感が少ないのも特徴。カーペットのある部屋や和室など、床と直に接することが多いシーンにも適しています。また背もたれは稼働式で傾斜を緩くすることもでき、きちんとした着席から寝姿勢に近い角度まで、リクライニングのような使い方が楽しめます。
体をゆったりとサポート フロアタイプふかふかカウチソファ
ソファ全体がクッションでできているかのような、ボリューミーな製品です。背もたれだけでなく肘掛けもリクライニングになっており、一部をフラットにすることでカウチとして利用することができます。ボリュームの割に伸ばした状態でも170cmほどとコンパクト。カラーも豊富で、設置する部屋のイメージに見合うソファを選べます。
気軽にスタイルチェンジができる組み替え自由な 3人掛けカウチソファ
こちらのソファはパーツの組み換えが可能です。座面が2人用と1人用とで分かれており、2人用を独立させればカウチに、1人用を別にすればオットマンとして使えます。2人用を左右どちらかに付けるかでもソファの印象は変わるため、模様替えをしたい時にも便利。基本脚付きですが、取り外し可能でローソファにすることもできます。クッションはやや硬めで、しっかりした弾力が好みの方におすすめです。
体をしっかりと支えるしっかりとした作り 3WAYコンパクトフロアソファベッド
カウチだけでなく、ベッドとしても使いたい方におすすめなのがこちらのソファ。座面部分は完全に広げるとベッドに、一部だけ伸ばすことでカウチとして機能します。ベッドとしての用途を踏まえてか、座面は弾力がしっかりあるタイプ。より中央部が硬め、両端は柔らかめなどほかの寝具にも負けない構造をしています。完全に広げても12cmの厚さがあり、寝ている時も床の冷たさや硬さを感じにくいのは嬉しいですね。
足まで寛ぐ贅沢スタイル フロアタイプコーナーカウチソファ スエード素材・右コーナータイプ
カウチ部分にもふかふかクッションを採用しているソファです。ふかふかの理由になっているスエード生地は、撥水加工付きで飲み物をこぼした時にも安心。ローソファかつ脚のないフロアソファでもあり、ズレにくく安定しやすいのも魅力です。カウチ部分はソファ本体と別にすることもでき、テーブルを挟んで向かい合わせに配置するなど、部屋のレイアウトにも幅が出ます。