「ソファで姿勢が悪くなる。」そんな話を聞いたことがありますか?
この話、実は半分は本当。
ソファには身体に負担をかけない座り方がありますが、ソファの中には正しく座るのが難しい作りのソファがあるのです。一体どんな姿勢・ソファがNGなのでしょうか?
こちらの記事ではソファの座り方について解説していきます。
座る姿勢が悪いと起こる体への悪影響
子どもの頃から姿勢を良くすることを教えられ続けてきましたが、そもそも何故姿勢を正すべきなのでしょうか?確かに姿勢が悪いと見た目も悪いですが、それだけではありません。悪い姿勢は、なんと生活全体のクオリティーを下げてしまいます。
肩こり・腰痛
正しい座り方をしていないと、身体の一部に大きな負荷がかかる状態が続いてしまいます。その結果、酷使された首まわりや腰などが悲鳴をあげて肩こりや腰痛を引き起こします。
仕事や勉強を頑張りすぎて、疲れて肩が凝っているのかと思ったら、実は座っている時の姿勢が悪かったのだということもあります。
消化不良・便秘
姿勢が悪いと内臓の位置がズレてしまいます。本来の場所からズレてしまった内臓は、十分な機能を発揮できません。
胃や腸は前かがみの姿勢をとっていると圧迫されて、うまく活動できず消化不良や便秘を引き起こします。消化不良や便秘になると美容にも影響が出ます。美しいスタイルを保つには、やはり正しい姿勢が必須です。
集中力低下・イライラ
前かがみに座っていると胃腸だけでなく、肺がうまく膨らまず酸素を十分に取り入れられません。
酸素が足りないということは、脳にも十分な酸素が届かないということ。酸素不足の脳では十分な集中力が発揮できないばかりでなく、精神面にも悪影響があります。
身体に良くない座り方
悪い姿勢による悪影響を知ると、姿勢が悪いと人生損をする!と言っても過言ではない気がしてきますね。
それでは悪い姿勢とは?どんな座り方が身体に良くないのでしょうか。特にソファに座っているときにやってしまいがちな座り方を紹介します。
あぐら・体育座り
床での生活になれている日本人はソファの上でもあぐらをかいたり、体育座りをしたりしがち。でもあぐらは脚を交差して座るので、どちらかの脚に重心が偏ってしまいます。体育座りは坐骨への悪影響があります。
あぐらや体育座りをしていると、どうしても腰が曲がって前傾姿勢に。この姿勢は腰に負担をかけ、内臓を圧迫してしまいます。
脚を組む
あぐらと同じように、脚を組むと重心が片方に偏り、骨盤や脚が歪んでしまいます。
ついつい脚を組みたくなるのは、身体の重心を安定させるため。人間は誰しも左右が対象ではないので、無意識に重心を安定させようとしているのです。しかし、脚を組むことで体のずれが更に増し、体の歪みが更に進んでしまいます。
仙骨座り(ずっこけ座り)
あまり聞かない名前の座り方ですが、この座り方でソファに座っている人は非常にたくさんいます。お尻が背中よりも前に出ていて、背中だけで背もたれに寄りかかっている状態。腰の後ろは背もたれについておらず、空間ができている状態の座り方です。
腹筋を使わない座り方なので、ついリラックスしたい時にやってしまいがちですが、この座り方は腰にとても負担がかかるし、身体が丸まってしまうので肩こりの原因にも。内臓の不調にも繋がります。
姿勢が悪くなりやすいソファの特徴
ソファに座っている時につい身体に悪い座り方をしてしまうのは、座る人でなくソファに原因があるのかもしれません。
新しくソファを購入する場合は、以下のことを注意しながら購入しましょう。すでにソファが家にありこの条件が当てはまる方には、対策方法を紹介しますね。
座面が柔らかい
座面が柔らかいとリラックスして楽に座れそうですが、座面が柔らかいと重心が取りづらいのでどうしても姿勢が悪くなってしまいます。
自宅のソファの座面が柔らかすぎる場合は、硬めのマットを敷いたり、姿勢を良くするためのサポートチェアを利用しましょう。今回のおすすめ商品の中でも紹介いたします。
ローソファ
座面が低すぎるローソファは、床に座っているときと同じような状態になるので、あぐらや体育座りなど身体に負担のかかる座り方をしてしまいがち。
脚が付けられるタイプのローソファなら脚をつけて少し座面を高くしましょう。脚が付いていない場合は、やはり厚めのマットやサポートチェアを使用すると良いですね。リクライニング機能がついているなら、身体に負担のかからない使い方も可能。次の章で紹介いたします。
座面の奥行きが深い
座面の奥行が深くて、膝の関節をソファの端に合わせて座ると背中が背もたれに届かない。そんなソファに座る場合は自然と仙骨座りか、足を浮かせて座ることに。足を浮かせると、きちんとした姿勢が取りづらいので猫背になってしまいます。
そんな場合は背もたれと背中の間にクッションを置いて調整しましょう。
正しいソファの座り方
あの座り方も、この座り方もダメ。それでは一体どうやって座ったらいいの?そうですよね。これからソファの正しい座り方を紹介します。ソファらしく、ゆったりとリラックスできる座り方もあるので参考にしてください。
腰を背もたれにつける
基本的な正しいソファの座り方のポイントとしては、まず第1に腰を背もたれにしっかりとくっつけることです。背もたれでなく「腰もたれ」という感覚でいると座り方が変わります。
その時必ず両足の裏は床にしっかりくっつくようにして座りましょう。腰だけでバランスを取るのは大変難しいもの。足の裏と腰の2点で体を支えるイメージです。
骨盤を立てる
第2のポイントは、骨盤を立てること。むやみに背すじを伸ばそうとすると背中が反ってしまい体に負担が生じます。
お尻の上に上半身を真っ直ぐに置く感覚がわかれば、正しい姿勢を楽に保てます。
リクライニングやクッションを使って寝る
正しい座り方は、見た目も美しくてとても楽ですが、腹筋を使うので体中の力を抜いてリラックスしたい場合には向きません。
1日の疲れをソファで癒したい。そんな場合は、座るのではなくいっそ寝てしまいましょう。リクライニング機能があるソファなら、腰と背中をしっかり背もたれにくっつけて、少し深めにリクライニングしてください。身体のどこか1ヶ所に重心が集中しないように、身体全体をソファに預けるのがポイントです。
ソファにリクライニング機能が付いていない場合は、クッションを腰と背もたれの間に入れて、身体全体の重心を分散させてソファに寄りかかってください。
姿勢良く座れるソファの特徴
これからソファを購入しようと考えている方は、こちらのポイントを抑えて購入すると間違いがありません。楽に姿勢良く座るために次のポイントをチェックしましょう。
座面は硬め
前述したとおり柔らかい座面は姿勢が悪くなりやすいので、座面が硬めのソファを選びましょう。座面が少し硬めだと、お尻や腰が安定するので正しい座り方を保ちやすいのです。
ソファスタイルでは座面の硬さについてわかりやすく表示している商品がたくさんあります。ぜひ参考にしてください。
座面の奥行きが浅め
膝の裏を座面の角に合わせて座ったときに、背もたれがちょうど腰にフィットするサイズが丁度よい座面の奥行きです。
ただし、ソファを縦に使って寝たい場合、座面が広くないとゆっくり寝られません。どちらの姿勢でソファを使うことが多いのか考えて選んでくださいね。
足の裏が床に付く高さのソファ
座った時に、足の裏が床に付かないソファは座った時の姿勢が安定しません。
お子さまの姿勢が悪い場合、もしかしたらソファや椅子が高すぎて足が床に付いていないのではないでしょうか?確認して足が付かない場合は、踏み台を置くなどして対処しましょう。
まとめ
一日の中で座っている時間は何時間にも及びます。姿勢で体調が変わるのは、考えてみれば当然のことですね。休息に利用するソファでも、間違った座り方をしていると、体の不調に繋がります。
少しの意識と、少しの工夫で体への負担は無くなります。ぜひ自分の体をいたわる座り方をして生活の質を上げてくださいね。
おすすめの商品
ソファスタイルでは座るときの姿勢について考えながら設計した、さまざまなソファがあります。ソファを選ぶ際の参考にしてください。
自然と背筋が伸びる 日本製リクライニング座椅子 (Sサイズ)
ソファを置いていない部屋や、柔らかすぎて正しい姿勢で座るのが難しいソファをお持ちの方におすすめなのがこちらのリクライニング座椅子です。腰をかけたときに背骨のカーブが背もたれにフィットするよう設計しており、自然に背筋が伸びて正しい座り方ができます。14段階のリクライニング機能が付いており、どんな姿勢にも対応。こちらのSサイズはソファや椅子のサポートチェアとして使用することができます。
高さ調節可能3段階伸長式大型こたつソファダイニング ソファセット (ソファのみ)
リビングに置きたくなるスタイリッシュなデザイン。ポケットコイルを採用した座面は、点と点で体をバランス良く支えます。座面の奥行きは51cmと少し浅め。腰と背もたれにつけて真っ直ぐ座るのに丁度よいサイズです。同じシリーズのダイニングコタツテーブルやベンチ、1Pソファを単品でも購入可能。家族みんなでいろいろなレイアウトを楽しめます。
広がる暮らし 子供の高さに合わせたリビング学習ダイニング 4点セット
子どもの座高を考えて設計したダイニングセット。食事だけでなくリビング学習にも活躍します。椅子は長時間座っても疲れないように設計しているので、お子さまの集中力をとぎれさせません。座面の奥行きは深すぎないので、背もたれを効果的に使えます。このダイニングセットを配置すれば、大人も子どもも背筋をピンとして生活できる環境が整います。
丁度良い ハイバックコイルソファ ファブリックタイプ 1人掛け
やはりソファには体全体を預けてリラックスしたい。そんな方におすすめのハイバックリクライニングソファ。ポケットコイルがバランスよく体を支え、ハイバックのソファが首から上の部分もしっかりとホールドします。ぜひリクライニング機能を生かして、ソファに「座るよりも寝る」状態でしっかり体を休めてください。
変わった形にヒミツあり!読書やパソコンにも 6段階リクライニング ゲーム座椅子
ゲームやスマホを見るときに、やってしまいがちな猫背状態。スマホ首が若者全体の問題になっていますが、この座椅子を使えば長時間正しい姿勢でゲームやスマホを楽しめます。背もたれの部分は、背もたれとして使っても腕置きとしても使っても、どちらでもOK。いろいろな姿勢に対応しています。