ソファは椅子と違い、座面がクッションのようなものですから、ふかふかの座り心地を期待しますよね。でもずっとソファを使い続けるなら、一概に柔らかい方がよいとは言えないかもしれません。今回は、ソファの感触による座り心地の違いを比べてみました。
柔らかいソファの魅力
まずは柔らかいソファを使って得られる魅力を見てみましょう。
身体が沈みこんで包まれるような安心感

柔らかいソファは、座った時に身体がクッションに沈みこんでくれるため、包まれているような安心感があります。ゆえに疲れた時に座るとリラックスしやすいのも魅力です。
姿勢を問わず受け止めてくれる

柔らかいソファでリラックスできるのは座った時に限りません。寝姿勢でもよいですし、真っすぐ座るのではなく少し姿勢を崩した状態でもきちんと受け止めてくれます。自分好みの位置や角度で過ごすことが可能です。またベッドまでたどり着けない時など、仮眠用の家具としても役立ちます。
見た目の可愛さも癒し

柔らかいソファの場合、見た目がもこもことしていて可愛らしいのも特徴です。配置するだけで癒されることもあります。重厚さのイメージもあるソファですが、もこもこクッションで可愛い見た目なら、女性の1人暮らしやお子さんの部屋用にも置きやすいです。
柔らかいソファを使うと疲れる?
しかし柔らかいソファを使った時、よく聞くのが疲れるというデメリットです。リラックスできるはずのソファでなぜ疲れてしまうのでしょうか。
長時間座ると疲れやすい

柔らかいソファで疲れると言っても、座ってすぐ辛くなるわけではありません。少しの時間であれば問題ないのですが、長く座り続けることで疲れが溜まってしまうのです。柔らかいソファは自身の形も崩れやすく、上に乗った人を支えるにも限界があります。
結果、座っている人は知らないうちに、自分自身でバランスを取ることになってしまいます。座ることにも体力を使うのですから、疲れやすくなるのも納得です。
背中や腰を痛めることも

座った時、特に負荷がかかりやすいのは背中や腰です。背中や腰はやや婉曲しているため、背もたれを使っても隙間が生じてきちんと支えられないことがあります。そこに座面の不安定さ、バランスのとりにくさも加わって、益々疲れやすくなってしまうのです。
また座面が沈みこむということは、座った時に本来の高さよりも低くなるのと同じです。立ち上がる時に必要以上に力を使うのも、腰を痛めるきっかけになり得ます。
へたりやすさにも注意

使い続けたソファは、中綿のへたりにも注意しましょう。柔らかいソファは、反発がなくへたりやすいソファとも言えます。見た目にふっくらとしていても、中身がへたっていると座っただけでお尻が床についてしまいます。床の硬さを感じてしまうようでは、柔らかいソファとは言えないですよね。
硬いソファの特徴
では硬いソファなら問題はないのか、特徴を見てみましょう。
クッション部分も固定されたような感触

硬いソファは柔らかいソファと異なり、座面がしっかり受け止めてくれます。姿勢が固定されやすく、バランスを取りやすいのが特徴です。自分でバランスを取る必要が無ければ、確かに負担は減りますね。
耐久性重視のソファも多い

中身の耐久性が高いことも、硬いソファに多い特徴です。ソファの内部に使われる素材は様々ですが、ウェービングベルトやS字のバネ、ポケットコイル、またそれらの素材を複数組み合わせたタイプなどが存在します。耐久性が高ければ座面が床付きしにくく、また買い替えの手間も省けます。
硬すぎても疲れる

ただ硬さにこだわってしまうのも注意です。極端な話、岩の上に座ってリラックスできる人はほとんどいないでしょう。
ソファは岩というほど硬い商品はありませんが、座面が硬すぎると、身体を下からぎゅっと押し付けられる状態になってしまいます。上からは当然重力がかかりますから、板挟みになる腰やお尻へのダメージは大きいです。
柔らかいソファに座った時の対策はできる?
ほどよい硬さのソファがよいのですが、「ほどよさ」を見つけるのも大変ですよね。では柔らかいソファに座る際、対策できることはないのでしょうか。
座る以外の姿勢が取れるソファを優先

長時間同じ姿勢でいると疲れやすくなるなら、適宜姿勢を変えることができれば便利ですね。例えばオットマンやスツールなど、座面を拡大できるパーツがあれば足を伸ばしたり横になることができます。カウチやベッドに切り替えられるタイプや、リクライニングもよいでしょう。
背もたれ・座面・肘掛けで硬さが異なるソファを選ぶ

柔らかいソファを求める時、柔らかさはソファ全体に必要でしょうか。例えば腰痛が心配という方なら、腰部分は硬めの素材を使い、ほかの部分だけ柔らかいソファにするのも手です。また肘掛けが硬めなら、立ち上がる際に支えとなってくれます。
クッションでサポート

座面のバランスを補うなら、クッションを追加するのもおすすめです。座面の上に置いて厚さを足す、背もたれと腰の間に挟んで姿勢を整えるなど、様々な使い方ができます。
ただしクッションも不安定では意味がありません。クッション選びの際は、厚手で大きい商品を優先しましょう。
定期的にソファから立ち上がるのも◎

もちろん、ソファから離れるのも立派な対策方法です。ついついずっと座っていたくなるのがソファですが、1時間に1回ぐらいの頻度で立ち、背伸びをしたり足腰をもむなどケアしてあげましょう。
もしリラックスといっても読書や動画の視聴などでソファを使っているなら、適宜休みを入れることはアイケアにも繋がり一石二鳥です。
まとめ
柔らかいソファはそれだけでリラックスできそうですが、座っていればいるほど身体は疲れやすくなります。ほどよい硬さのソファを取り入れたり、適宜姿勢を変えるなどの工夫をして、本当の意味で心身に休息を与えてあげましょう。
おすすめの商品
ここからはソファスタイルでおすすめの、疲れにくさにこだわったソファをご紹介します。
ゆったりワイドサイズで疲れにくい設計 デニムソファ 2人掛け
2人掛けのデニムソファです。目安人数の割に座面は広く作られているので、2人で座ってもあぐらがかけるなど、自由な姿勢でくつろげます。1人で使うなら足を伸ばしたり、寝転がることも可能です。また座面内部のS字ベルトによって安定感が得られるほか、背もたれのクッションはボリューミーで、腰への負担を軽減してくれます。
長時間座っても疲れにくいクッション性 マルチタイプカウチソファ
様々なスタイルで配置できるカウチソファです。カウチ部分を含む座面は組み換え可能で、部屋に合わせたレイアウトができます。また脚も取り外しできるため、ローソファが好みの方にもおすすめです。ソファはクッション材としてウレタンフォームを採用しており、ほどよい弾力性があります。またクッションもセットになっているので、姿勢をサポートしやすいです。
個性が光る カバーリングモダンデザインローソファ 2人掛け
少し変わったデザインの2人掛けソファです。背もたれが台形、肘掛けが低めとなかなか見ないタイプの形状は、モダンな雰囲気も醸し出しており、もこもこデザインとはまた異なるオシャレさがあります。肘掛けは邪魔にならない高さなので横になって足を伸ばしたり、枕代わりとして使うのにもぴったりです。やや硬めの座面ですが表面生地の触り心地がよく、加えてカバーリングタイプなので、お手入れも簡単にできます。
安らぎの空間 ハイバックコイルソファ レザータイプ 1人掛け
1人掛けのハイバックソファです。スッキリとして見えますが、座面の奥行きが深めに作られており、あぐらをかけるなど座りやすくなっています。内部はポケットコイルで、弾力がありつつも安定した感触です。加えてハイバックゆえに頭までしっかり支えてくれます。表面はPVCレザーですが、その分コスパがよく、液体汚れなどの拭き取りもしやすいなどメリットが多いですよ。
高耐久 座り心地にこだわったポケットコイルリビングダイニング 1人掛けソファ
ダイニングにも使える背の高いソファです。スッキリした形のデザインですが、座面はポケットコイルで安定感を、背もたれはウレタンフォームで包み込んでくれるような感触が得られます。肘掛けがないデザインは、その分座面が広いのも魅力です。カバーリングタイプであることも、飲食の多いダイニング用として重宝します。