日本を訪れたことのある外国人から「うさぎ小屋」とまで呼ばれるほど狭いと感じられる日本の居住空間。特にスペースに限りのあるお部屋に住んでいる人にとって、お部屋を広く見せたい！という願いは永遠のテーマかもしれません。物理的に空間を広げることはできないけれど、せめて広々と開放的な気持ちで暮らしたい！今回はそんなお悩みに応えるテクニックをご紹介します。
日本のお部屋はなぜ狭い？
日本の居住空間が狭くなったのは、ここ最近のことではありません。調べてみると、日本人が暮らしにおいて大切にする「和」の考えも原因のひとつとして考えられるそうです。
土地が高いから
日本は言わずと知れた島国です。国土が小さく、土地に対して人口が多く価格も高いので、住居も部屋も小さく狭くなったという説があります。土地が高いことに加えて、後述する一戸建て志向も手伝い、コンパクトな家が増えたと考えられます。
一戸建て志向が根強いから
総務省統計局が発表した「住宅及び世帯に関する基本集計」によると、日本の持ち家住宅率は61.2％。土地の価格が高いにもかかわらず、日本人は一戸建てを好むことがわかります。「一戸建て＝一人前」という古くからのイメージが根強いのも理由のひとつと言えます。
パーソナルスペースが狭いから
「個」を尊重する欧米に比べ、日本は昔から同居する家族の「和」を重んじる傾向があります。これはパーソナルスペースに顕著に顕れます。
パーソナルスペースとは、個人を取り囲む「他人に近づかれると不快に感じる」空間のことで、日本人は世界の中でも特に狭いということが知られています。個人に必要な空間が少なければ、お部屋全体の広さも狭くなるもの。これも日本の居住空間が狭くなった理由のひとつでしょう。
お部屋を広く見せる方法
それでは限られたスペースの中で、お部屋を少しでも広々と開放的に見せるテクニックにはどのようなものがあるのでしょうか。主なテクニックをご紹介します。
壁を見せる
床と天井をつなぐ壁をたくさん見せて、その高さを感じさせることで「抜け」をつくり、お部屋を広く見せるテクニック。座面が低く床から近い「ロースタイル」と呼ばれるインテリアや、ローソファ、ローテーブル、ローチェアなどのアイテムを取り入れてつくります。
床を見せる
足元の広がりを面で見せる床。これもなるだけたくさん露出させることで、面積を広く見せることができます。フローリングなど脚の間から床が見える脚付の家具や、床の全面を覆わない円形のラグなどのアイテムを使うと、空間を広く見せる効果があります。
境界をぼかす
空間を形成するそれぞれの境界を強調すると、そのままの高さや広さが際立つもの。壁や天井、床の境界をあいまいにすれば、それ以上に空間が広がって見えます。近年流行しているホワイトインテリアのように、カラーを統一することで境界をぼかすテクニックも有効です。
お役立ちアイテム
ロースタイルで壁を見せたり、脚付アイテムで床を広げたり、カラーコーディネートで境界をぼかしたり。空間を広げて見せるテクニックもさまざま。ここからは、お部屋を広く見せるコーディネートに役立つアイテムをご紹介します。
ロースタイルのソファ
リビングで主役となるのは、みんなが集まるソファ。リビングの中心となる家具を低くすれば、視点は自ずと下がりますね。ロースタイルのソファなら壁の高さを際立たせるので、結果お部屋を広く見せることができます。
ゆったりロースタイルと高級感 品格感じるローソファ 2.5人掛けタイプ
落ち着いたデザインで大人な雰囲気を醸し出す2.5人掛けソファ。空間を広々と開放的に見せてくれるロータタイプ。奥行55cmのゆったり設計で、体の大きな方でもゆったりとくつろげます。座面はやわらかめで、背もたれのクッションは中綿たっぷりのふかふか仕上げ。張地は起毛感があり心地よい肌触りで、いつまでも座っていたい感触。カラーはアイボリーとブラウン、グレーとモスグリーンの4色からお選びいただけます。
脚付のアイテム
脚の間から床を見せられる脚付のアイテムは、床の面積を広げて見せてくれます。脚付のシェルフなどを壁につけてレイアウトする場合、オープンシェルフを選べば、空間に抜けが生まれる上、壁も同時に見せられるので効果も倍増。
お部屋の雰囲気をシンプルでおしゃれに変えるヴィンテージデザイン オープンシェルフ5段
背面と側面が開いていて空間に抜けをつくるオープンシェルフ。ブラックフレームと木目の異素材ミックスがヴィンテージテイストのお部屋や西海岸風インテリアにぴったりです。床を見せられる脚付のオープンタイプは、開放的に見せるだけでなく、家電の配線を逃してスッキリさせてくれるのもうれしいポイント。脚元にはぐらつきを抑えるアジャスター付き。コンパクト設計なのでさまざまな場所でお使いいただけます。
円形ラグ
床の面積を広く感じさせるポイントは、床をたくさん見せること。そのため、四角い部屋にぎっしりと四角いラグを敷き詰めると、壁との境界も強調され、閉塞感が生まれてしまいます。四角いラグなら小さめを選ぶか、円形ラグを取り入れて床をたくさん露出させましょう。
贅沢空間をお部屋に ミックスカラーの円形シャギーラグ
深みのあるミックスカラーでインテリアのアクセントにもなる円形ラグ。四角のラグに比べると省スペースで、床をたくさん見せることができます。また、家具との干渉を抑えられるのも円形ラグの魅力のひとつ。ふんわりとやわらかい極細のマイクロファイバーは思わず寝転んでしまいたくなる触り心地。中材にはウレタンフォームを使用しているのでやわらかい感触。手洗い可能でいつでも清潔にお使いいただけます。
透けるアイテム
お部屋を形づくるものの境界をあいまいにして「抜け」をつくれば、開放感が生まれます。ガラスなどの透ける素材を使ったアイテムもそんなテクニックを使うのに役立ちます。透けたところにはあまりモノを置かず、すっきりと片付けておくことも重要です。
アジアンリゾート気分 高級リラクシングヒヤシンスソファ ローテーブル
くつろぎの最高峰・バリ島のあるインドネシアで収穫されるホテイアオイ科の水草・ウォーターヒヤシンス。東南アジアの川や湖などに繁殖するこの熱帯性植物を、職人による熟練の技で丁寧に編み上げ、8mmの強化ガラスと組み合わせたリゾート感あふれるローテーブル。脚部には天然木を使用した上質なデザインで、中心部はくり抜いたような形が優雅な印象。天板のガラス越しに床を見せれば、ソファ周りがぐっと開放的に。
おすすめの商品
ここからは、日本最大級のソファ専門店SOFA STYLEから、お部屋を広く見せるのに役立つアイテムをピックアップしてご紹介します。お部屋のテイストやお好みで、組み合わせをお楽しみください。
ゆったりロースタイルと高級感 合皮素材のローソファ 3人掛けタイプ
高級感にあふれ、お手入れも簡単で大人気の合皮素材の3人掛けローソファ。シンプルでスタイリッシュなデザインなので、素材の質の良さが際立ちます。Sバネとチップウレタン、ウレタンフォームを使用した座面は、長時間座っても疲れにくく快適。背もたれは角度調整できるので、お好きな角度でくつろげます。床から座面が近いロースタイルの設計なので圧迫感もなく、壁の高さを強調しお部屋を広々と開放的に見せてくれます。
最高級のデザイン&座り心地 フランス産フェザー入りモダンデザインソファ 幅130cm
背もたれにフランス産フェザーを100％使用したラグジュアリーなソファ。ポケットコイルにSバネ、ウレタンフォームを使用した座面は長時間座っても疲れにくい構造。表面には、ソフトシルキーレザーとPVCレザーを部分ごとに使用。木枠を使った頑丈設計でデザイン、座り心地ともに最高級のソファです。カラーを統一して空間の境界をぼかせば、お部屋を広々と開放的に見せることができます。
42段階にリクライニング マルチレイアウトリクライニングソファベッド
ソファとベッドの切り替えが簡単！マルチレイアウトのリクライニングソファベッド。背もたれはなんと42段階にリクライニング可能。スツールを前に出してカウチソファに、自由にレイアウトしてコーナーソファやオットマンに、テーブルを挟めば対面式にとさまざまなスタイルでコーディネートをお楽しみいただけます。木製の脚を取り外せばロータイプのソファになるので、お部屋を広く見せたいロースタイルのインテリアにもぴったりです。
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まとめ
島国ニッポン、世界に比べて狭いお部屋でも、広々と開放的な気持ちで暮らしたいものです。お部屋を広く見せるさまざまなアイデアを参考に、みなさんも広〜い心で毎日を過ごせるよう、コーディネートしてみてくださいね。
【参考URL】総務省統計局「都道府県別でみる住宅状況〜住宅および世帯に関する基本集計（確報値）より〜」
URL：https://www.stat.go.jp/info/today/152.html#:~:text=2018%E5%B9%B410%E6%9C%881%E6%97%A5%E7%8F%BE%E5%9C%A8%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E6%88%91%E3%81%8C%E5%9B%BD%E3%81%AE,%EF%BC%85%E3%81%A8%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82 (アクセス日：2021.10.12)
