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【徹底解説】今さら聞けない?!コルビジェソファって何がすごいの?

ハイクラスホテルやハイブランドが立ち並ぶビルで見かける、シンプルな黒いソファ。座ってみると包み込まれるようなフィット感、ちょうどいいひじ掛けと背もたれが心地よいですよね。いろんなところで見かけるけど、量産品なのか、高級品なのかわからない。そんなあなたにあのソファの魅力をお伝えします!!

コルビジェソファってそもそも何?

あの黒くてシンプルなソファはコルビジェソファという名前があり、家具の世界ではとても有名です。まずはじめに、コルビジェについて解説しましょう。

コルビジェはフランスで活躍した建築家

コルビジェソファのコルビジェは、人の名前。スイス生まれで、フランスを中心に活躍し「近代建築の巨匠」と言われる建築家です。柱、床、階段を骨組みとする建築手法を提唱し、20世紀の建築手法に大きな変革をもたらしました。

鉄筋コンクリートを利用し、華美な装飾がないシンプルで平滑な壁面処理、合理性を重視したモダニズム建築の提唱者として現代の建築も大きな影響を残しています。

コルビジェデザインの特徴

コルビジェは画家、建築家、家具デザイナーとして多才で、独創性、新規性で新しいデザインを生み出しました。

人の体の大きさから建物や部屋、家具の寸法を決めるモデュロールという方法は、コルビジェの建築物や家具のデザインの基本思想となっています。

コルビジェの美しく、近代的な建築物は今や7か国、17の建築作品が世界遺産に登録されるという偉業を成し遂げています。

コルビジェソファって何がすごいの?

コルビジェは幾何学形態黄金比に魅了された建築家で、彼の作品には幾何学の形の中に見出された美がデザインされています。さらにステンレスと本革という異種の素材の、絶妙な組み合わせが近代的で20世紀を代表する作品とも称されています。

中でもLC2シリーズは美しい構造物のようなデザインと、ステンレスと本革のバランスの美が見るこころを虜にします。さらにコルビジェのソファは見た目だけでなく、計算されつくした使い心地のよさを座った瞬間から感じることができるのです。

コルビジェソファはお値段が高そう?

コルビジェのソファといえば、ゆりかごを思わせるシェーズロング、LCシリーズ、スリングチェア、スウィベルチェアなどどれも高級家具の代名詞として使われる物ばかり。

でもそんなコルビジェのソファが今、手が届く存在になってきたということをご存じですか?次は高級家具が手の届く存在になりつつある、リプロダクトについて解説していきましょう。

コルビジェソファのリプロダクト

デザインには一定期間、創造したデザイナーがデザインを独占するための意匠権があります。コルビジェのデザインの意匠権は時間が経過し、無効となりました。多くの家具メーカーが元のデザインを忠実に再現しつつもコストを抑えたリプロダクト品(ジェネリック家具)を販売しています。

リプロダクト=粗悪は誤解

リプロダクトというと粗悪な模倣品と誤解されがちですが、それは大きな間違いです。コルビジェの名を冠した製品を販売するメーカーは、デザイナーへの敬意とユーザーの信頼を裏切ることはしません。

正規品とは異なる素材を使ってコストを抑えたり、独自のカラーバリエーションを展開して、コルビジェソファのデザインの素晴らしさと快適さの普及に貢献しているのです。

素晴らしいデザインだから愛される

なぜコルビジェソファがリプロダクト品をこぞってメーカーが作るのか?それはコルビジェソファの快適性、機能性を追求した傑作品であるがゆえです。コルビジェソファは北欧家具や、アジア家具のような天然素材の温かみや優美な曲線はありません。

スチールのフレームとクッションだけという極シンプルな構造です。そのシンプルがゆえの美しさが、完成から100年近くたった今でも愛される理由です。

リプロダクトで認知度アップ

コルビジェソファがここまで一般的になったのは、リプロダクトのおかげといえます。

コルビジェソファは意匠権が無効になる前は、ごく一部の富裕層の物でした。それがリプロダクトが可能になったところ、そのデザインと機能性を熟知している家具メーカーがこぞってリプロダクト製品を生産したのです。

SOFA STYLEのコルビジェソファのポイント

元のデザインを尊重しつつも、ちょっと頑張れば手が届くコルビジェソファはSOFA STYLEでも購入できます。

座り心地へのこだわり

クッションの芯には3層構造のオリジナルのウレタンを開発しました。最下層が一番硬く、層があがるにつれ柔らかさに変化をつけています。

さらにウレタンとレザーカバーの間には上質な羽毛をたっぷり敷き詰めています。3層構造のウレタンと羽毛の相乗効果で、腰や体への負担を軽減しています。

ステンレスの美しさ

つやと光沢のあるフレームには100%ステンレスを使用し、鏡面仕上げに。メッキ仕上げではないので、表面の錆や、剥がれる心配はありません。

太すぎず、細すぎずの絶妙なバランスの鏡面仕上げのステンレスが、コルビジェソファの品格をさらにアップさせています。

レザーの細かなパイピング

カバーのレザーはイタリアの最高級品のトップレザーを使用しています。贅沢に1.2mm厚の牛皮で座り心地、滑らかさ、艶感は文句なしの一級品です。

さらにほつれややぶれを防ぐために、細かいパイピングを施すことでシャープさにも磨きをかけています。

おすすめのコルビジェデザインソファ&チェア

ここからは、ソファの専門店SOFA STYLEと姉妹サイトCOVEARTHから、おすすめのコルビジェデザインソファとチェアをご紹介します。

幻のデザイナーズ ル・コルビジェ ソファ LC2 2人掛けタイプ

幅130センチの2人掛けソファは人気のデザインです。カラーは白と黒のバリエーションがあり、お部屋の雰囲気に合わせて組み合わせて置くのもおしゃれです。コルビジェソファというと黒で重厚感があり、圧迫感がありそうと思われがちです。シンプルなデザインと、控えめなステンレスフレーム、計算されつくした座高と背もたれの高さなど計算されつくした美しさがお部屋に自然と溶け込んでいきます。

使うほどに深みがでる本牛革を使用 ル・コルビジェ LC5 デイベッド ソファ

「 LC5 デイベッド ソファ」は、コルビジェが自身の昼寝のために設計した作品。オリジナルは世界で1脚しか存在しない、希少価値の高いものです。背もたれのクッションを後ろに回転させて、デイベッドとしても活用できる優れもの。シンプルながら存在感があり、洗練されたデザインはコルビジェ作品ならではですね。モダンなインテリアに好相性なアイテムです。

洗練された美しさ ル・コルビジェ LC4 シェーズロング

シンプルながら、洗練されたデザインが目を引く「LC4 シェーズロング」。しなやかで艶のあるレザーは、イタリア革メーカーのトップグレード革を厳選しました。本革ならではの上質な素材感をお楽しみいただけます。見た目だけでなく機能面も優れており、角度を無段階で調節可能。快適な姿勢へ導いてくれます。素材の加工方法やカラーバリエーションを選んで、あなた好みの一点を迎えてください。

スタイリッシュなお部屋を演出 ル・コルビジェ LC7 スイヴェルチェア

こちらのダイニングチェアも、コルビジェの代表作の一つです。複数並べてスタイリッシュなダイニングテーブルと合わせれば、そこはまるでアート空間。もちろん、1点だけをインテリアのポイントにプラスしても素敵です。座り心地も抜群で、ボリュームたっぷりのクッションと背もたれが、体を心地よく支えます。レザーの仕上げ方法は3種類、カラーは5色からお選びいただけます。

モダンデザイン ル・コルビジェ LC1 スリングチェア ポニースキンタイプ

完成されたデザインで空間をアップルグレードしてくれるのが、スリングチェアです。「スリング」という名前の通り、フレームからつながる1本の軸で支えられた秀逸なデザイン。さらに目を引くのが、個性的な柄が美しいレザー素材です。厳選されたポニースキンが、デザインのアクセントになっています。お部屋のイメージに合わせて、ブラックカウハイドとブラウンカウハイドからお選びいただけます。

【番外編】コルビジェ以外のデザイナーズ商品

SOFA STYLEとCOVEARTHでは、コルビジェの他にも人気のデザイナーズ商品を購できます。傑作と呼ばれる、優れたデザインのアイテムをご紹介します。

存在感抜群のモダンデザイン イームズ DSR・DSW シェルチェア

モダンデザインの代表ともいえるイームズチェアのリプロダクト商品です。1脚あるだけでお部屋が華やぐカラーと、優しいフォルム。座面は座った時にピッタリとフィットするカーブと、程よい柔軟性のある素材を使用。見た目だけでなく機能性も満足できる1脚です。

自分だけの空間 アルネ・ヤコブセン エッグチェア ファブリックタイプ

北欧デザインを代表する巨匠、アルネ・ヤコブセンが手掛けたデザイン性の高いチェアです。自身が設計したホテルのロビーに設置するために作られた作品。卵型のフォルムが優しく体を包み込み、自分だけの空間を手に入れることができます。個性的なデザインで、お部屋の主役になること間違いなし。張地には上質なカシミヤ生地を使用し、ふわりとした肌触りです。

美しさのなかにある実用性 フィン・ユール ポエトソファ

フィン・ユールも、著名な北欧デザイナーの一人です。こちらのポエトソファは、芸術性と実用性を兼ね備えている点が最大の特徴。唯一無二の個性的なデザインはさることながら、包み込まれるような快適な座り心地もあわせ持っているのです。さらに、ソファ本体と座面のカラーをそれぞれ8色から選択可能。お好みのテイストに合わせて、色の組み合わせをお選びいただけます。

重厚感のあるデザイン ボーエ・モーエンセン ウイングバックソファ 2人掛けタイプ

ハイバックチェアの傑作との呼び声高い、ボーエ・モーエンセンのウイングバックソファです。落ち着きある重厚感と、北欧家具特有のやわらかさを兼ね備えたデザインが特徴。頭まで預けられるハイバックデザインと肉厚クッションの組み合わせで、座り心地も抜群です。レザーの仕上げ方法やカラーバリエーションが豊富なのもポイントです。

【まとめ】リプロダクトならコルビジェソファに手が届く

家具が好きなら一度は手に入れてみたいコルビジェソファ。知らなかったという人も今回の記事で興味が湧いたかもしれません。優れたデザインは敬意をもってリプロダクト製品が誕生しています。正規品にこだわらず、お財布と相談してあなたのコルビジェソファを見つけてくださいね。

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